CEOからの手紙 

正しいビジネスが世界を変える 

 

2018年グローバルサステナビリティレポートに掲載されたGap Inc.の昨年度の進捗について共有できることを嬉しく思います。このレポートには世界中のGap Inc.従業員による献身と私たちのパートナーとの協力で成し遂げた驚異的な結果が書かれています。私たちのビジネスは世界を変えられる、変えなければならないとの信念の下、私たちが一丸となって取り組んできた結果です。

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このレポートは私たちの達成の記録である以上に、Gap Inc.が世界を変えるために取り組むべき重要な課題と目標を記した一覧としての意味を持ちます。

引き続き、世界中のオフィスからサプライヤー施設、世界各地のコミュニティにある数千のストアにいたるまで、私たちの商品製造に携わる人たちを守り、環境への負荷を制限し、誰もが歓迎されるインクルーシブな職場環境を促進していきます。

気候変動の深刻な影響に対処することは優先課題のひとつです。私たちはGap Inc.のビジネスを低炭素経済へと移行させる取り組みを加速させています。2020年には、2015年以降Gap Inc.が所有・運営する世界中のストアとオフィスからの二酸化炭素排出量を半減する目標を達成し、また2030年までにそれら施設での100%再生可能エネルギーの使用を目指しています。さらに、Gap Inc.のサプライチェーンにおける廃棄物と汚染の課題に取り組むため、業界全体に積極的にパートナーシップを展開していきます。

昨年、私たちのブランドはサステナビリティをプロダクトデザインと素材選定に取り入れる努力を拡大しました。デザイナーたちはカスタマーの洞察・分析を活用するのに加え、新しいツールキットやコースを駆使し、カスタマーが心から着たいと思うと同時に環境への影響を抑えた商品を開発するために、情報をふまえた決断をしています。こうしたリソースにより、素材から最後の瞬間までGap Inc.商品のライフサイクルのすべてに自由な価値観を盛り込んだ、真の意味で持続可能なファッションを生み出すことができるのです。こうしたデザイン上の決断を示す一例として、よりサステナブルなコットンを調達する取り組みがあります。先日、Gap Inc. は「2018年最も迅速な企業」のひとつに数えられ、ベター・コットン・イニシアチブの調達量トップ企業グローバルランキングで3位を獲得しました。

また、Gap Inc.が最も力を入れるサステナビリティの取り組みには、私たちのビジネスに欠かすことのできない天然資源である水が関わっています。綿畑から生地生産、商品製作にいたるまで、アパレル産業は世界中で大量の水を使用しています。そして何にもまして、清潔で安全な水の確保は私たちの生命に関わる権利です。私たちは水の確保の不安定さに影響を受ける人々を支援するために他団体とパートナーシップを組み、商品製作における水の使用量を軽減するためサプライヤーと協力して新たな方法を取り入れています。

私たちはこれからも労働問題に取り組み、私たちのビジネスが影響を及ぼす世界中のコミュニティを支援し、人権の向上に注力していきます。例えば、私たちは引き続きP.A.C.E.プログラムを通じてGap Inc.のサプライチェーンにおける女性の人権向上を支援します。サプライヤーとのパートナーシップを通じて、私たちは従業員と経営者間の対話のトレーニングやセクシャルハラスメントの防止を推進し、火災・ビル・電気の安全の対策を拡大し、国際労働機関(ILO)と協力してバングラディッシュの社会的対話と労使関係の改善に取り組む新しい3年間のプログラムを導入します。こうした取り組みのすべては、私たちがGap Inc.のベンダー行動規範でグリーンとイエロー評価を獲得した工場からのみ素材を調達する、という目標を達成し続けていることで初めて可能となっています。

今回このレポートを発行しますが、私たちは今、Gapの創業50周年を祝い、組織的に大きな変革を迎えています。私たちが2つの企業へと分社化する中で、確実に言えることがひとつあります。Gap Inc.のDNAに流れる価値観と、支持する信念は決して変わることはありません。

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Art Peck

CEO, Gap Inc.