事業統合の促進    

より影響力がある、広範な変化を促すためのアプローチの変更

 

20年以上にわたり、Gap Inc.の専門家チームは当社. の商品製造に携わる人々の労働条件を改善すべく懸命に努力してきました。大きな前進を遂げることはできましたが、一方でさらなる取り組みが必要であると私たちは認識しています。長期的かつ広範な変化を生み出すには、社内の調達チームと各ブランドも積極的な役割を担う必要があります。そうすることで、持続可能性を事業により深く組み入れることができるようになるのです。これはより大きな影響を生み出すという私たちの戦略において重要な局面です。

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長期的かつ広範な変化を生み出すには、社内の調達チームと各ブランドも積極的な役割を担う必要があります。
 

調達チームと各ブランドは、サステナビリティの共通目標を定めるなど、日々互いに協力し合う新たな方法を見出しています。また、私たちにとって重要なサプライヤーのパフォーマンスを、労働条件から環境活動に至るまであらゆる方面から測定する統合的なアプローチも取っています。

この取り組みを支えるため、Gap Inc. はサステナビリティフォーラムを開催し、社内の上位シニアリーダー数人が新たな協業方法を模索するために集いました。このフォーラムにより、正式な会合をごくたまに開催するという方法から、多岐にわたる問題において日常的に連携するやり方へと、チーム間の新たな協業方法が確立されました。私たちは現在、全社のリーダーが承認し、当事者として取り組んでいる長期的かつ壮大な目標に対する責任の共有など、この協力体制を次のレベルへ引き上げる方法を検討しています。

2014年、社内のサステナビリティチーム、調達チームは以下を含む共通の目標を設定し、達成しました:

  • 不正な業務委託に関する最新の方針を100%遵守する。
  • パフォーマンスが低く危険であると評価された181か所の工場における重要な問題の90%と、その他未解決の問題の50%を解決する。
  • 両チームにおける2015年から2017年までの補完的計画を作成する。

戦略的サプライヤーに注力する

 

厳選された優先サプライヤーとの密な関係構築は、社内の調達業務やサプライヤーとの関係性に持続可能性を組み込む上で重要な役割を担います。この方法により、自社の持続可能性および事業に関する目標と最大限合致しているサプライヤーに対して各種資源を投じることが可能になるのです。また、サプライヤーとの協力関係を持つことで彼らがさらに強い責任感と主導権を発揮するようになり、ひいてはそれが当社の商品製造や事業に携わる人々により良い結果をもたらすと信じています。

サプライヤー・リーダーシップ・プログラムを立ち上げ、Gap Inc. の事業および持続可能性に関する目標を達成したサプライヤーを支援し、報酬を出すことも私たちのアプローチの一つです。このプログラムではサプライヤーにトレーニングを提供し、社会、環境、商品性能を改善するための目標を達成したサプライヤーには報奨金を与えます。自社の持続可能性に関するプログラムに対して責任感を持つようになったサプライヤーや工場は、やがて事業利益を生み出し、結果として外部による評価や報奨金の必要性は低くなると私たちは信じています。

結果

 

2014年度末時点で、私たちは自社ブランド商標付き商品のうち52%を調達先上位3地域の優先サプライヤー工場から調達しました。すべての優先サプライヤーの工場から調達した自社ブランド商標付き商品は、商品量の56%でした。今後は優先サプライヤーから調達する割合を追跡調査する際に、上記の数字を基準値とする予定です。

少数の優先サプライヤーとの取引を増やすという取り組みを強化していることは、2011年から2014年の間に各ブランドが調達していた評価済み工場数が14%減ったことにも表れています。

Gap Inc. にブランド商標付き商品を提供する工場の評価
 

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不正な業務委託の排除

 

製造能力をやりくりし大型受注に対応するためサプライヤーが下請け会社に業務委託を行うことはアパレル業界において一般的な慣習ですが、これには私たちの評判や商品製造に携わる人々の心身の健康を害するリスクが生じる恐れがあります。不正な業務委託が問題なのは、当社が定める安全かつ公平な労働慣行および労働環境に関する要件を満たしていない、当社未承認の施設にサプライヤーが製造を委託する可能性があるからです。

サステナビリティ・フィールド・チームが定期的に行う工場検査ではこの問題を見抜くことが難しいため、サステナビリティチームと調達チームの間の協働を広げることが不正な業務委託への対応に役立ちます。不正な業務委託のリスクが高い国では、サプライヤーと工場の管理者向けに特化したトレーニングを実施するなど、追加予防策を取っています。  

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不正な業務委託が発覚した場合は、当社のフィールドチームが速やかに、高リスク事案に関する問題報告ポリシーを実行します。本ポリシーで要求する内容は以下のとおりです:

  • 工場に直ちに製造を中止するよう求める。
  • 全商品(完成、未完成を問わず)をGap Inc. が承認した工場に返納し、問題が解決するまで隔離して保管する。
  • 重要な問題の発見と対応のため調査を主導する。
  • 工場に管理システムトレーニングの受講登録を求める。

結果

 

2013年から2014年の間に明らかになった35件の不正な業務委託の事例はすべて解決しました。責任意識を強めるため、私たちは2014年から不正な業務委託に対する入金取消という形で罰金を課しています。収められた罰金は、グローバル・サプライチェーンにおける持続可能な労働慣行プロジェクトやベター・ワーク・プログラムの職場協力プログラムといった、アパレル工場の長期的な社会的パフォーマンス、環境パフォーマンス向上を目指す協働施策の資金として充当しています。さらに詳しい内容については新たな協力体制の構築をお読みください。