より良いデータを蓄える

さらなる前進のため新たな知見を切り拓く

 

労働条件の長期的かつ持続可能な改善を目指す私たちのビジョンの実現には、データが必要不可欠です。データは進捗の測定だけでなく、今後さらなる取り組みを推進するためのさまざまな傾向を明らかにし、新たな疑問に目を向け、改善機会を浮き彫りにします。何より、私たちが集めるデータは実在する人々に影響する重要な知見を与えてくれます。例えば、工場の労働条件はどのような内容なのか、私たちや工場はどのような課題に直面し続けているのか、さらに大きな変化を生み出す手段は何か、といった問いに対する知見です。

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労働条件の長期的かつ持続可能な改善を目指す私たちのビジョンの実現には、データが必要不可欠です。
 

良いデータは、私たちの取り組みの水準を上げるのに役立つことから、2014年にGap Inc. は、グローバルサステナビリティグループ内にデータ&インサイトチームを設置すべく、投資を行いました。このチームにまず課された業務は、当社の商品を製造する工場に関するデータを収集し、格付けするため私たちが現在採っているアプローチを評価することでした。設置以来、このチームは私たちの手法にいくつかの重要な変更を加え、将来的に労働条件の大幅な改善を可能にする新たなデータシステムを構築しました。

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新たな工場の格付制度
 

工場の格付制度に対するアプローチを再考するきっかけとなったのは、ある重要な問いでした。「パフォーマンスの低い、赤と格付けされた工場に対する最善の対応とは何だろうか?」という問いです。赤と格付けされた工場のパフォーマンスをより詳しく見ていくと、超過勤務に関する規則違反が降格の最大かつ唯一の原因であることがわかりました。しかし、データからは全体像が把握しきれませんでした。つまり、最も重大な問題を抱える工場による規則違反の深刻さが明らかになることも、進歩状況を追跡することもなかったのです。さらに、改善しなかった工場に至っては、取り組みの成果が見えるまでにかなりの時間を待たなければならないケースもありました。なぜなら、工場の格付けは最長4年という期間に対する加重平均値をもとに決定されるからです。

このような気づきを踏まえ、私たちのチームは労働慣行や条件の改善を進める工場の進捗に報いると同時に、より多くの深刻な問題をより確実に特定した上で対処できるよう格付制度を見直しました。

新たなデータシステム
 

私たちのチームはアプローチを強化するため、社外のチームの協力も得て、新たな格付制度に対するデータを入手し分析するのに使用できるカスタマイズされたシステムを作りました。導入された新しいシステムでは、問題の深刻さが分かるだけでなく、労働条件と事業の主要指標(従業員の定着率や生産性、商品の品質など)との関連性も確認できます。さらには、サプライヤーや自社運営施設の環境パフォーマンスに関するデータの管理や、新システムの機能の一つとして、サプライヤーは社会・環境パフォーマンスの自己評価レポートを作成することもできるようになります。